私たちの存在背景を支える場から生起する光を媒体とした光量子および、音を媒体とした音量子の潜在的機能は、高次意識を媒体とした識力によって現象界を形づくります。光と音とともに生まれては還っていく生命の輪廻と転生において、両量子の特性を兼ね備える高次の識力をもとに、永続的なエネルギーフィールドが整えられ、自己組織化や自己増殖化などの生命の長期融通性を恒久的に支えます。私たち自身そのものを構成する物質次元において、生起する光量子と音量子はあらゆる物質的環境や自然環境に深く関係し、光と音によるエネルギーと情報は人間を含むあらゆる存在基盤としての間接的な演出には欠かせない要素です。小さくは私たちが自ら生じる生体反応を示すフィールドから、大規模な銀河団と数々の星雲によって結ばれ誕生した恒星系の巨視的空間を占めるものまで幅広く存在し、超空洞の辺縁を形作ります。現象界に立ち現われるものはそれぞれ規模が異なる構造とシステムも、光と音への相転換を導く高次識力によって演出され、量子的真空状態にある虚空から励起され生まれてくるエネルギー律動の姿です。物質を中心とした超空洞の辺縁及び宇宙内外の全系にもたらされる非局在的な光量子と音量子の反響は、それぞれ私たちの感覚領域を遥かに超えて深奥に広がる識力そのものの表現形態です。原初より散じる音の行方は、全空間に遍在する量子と時間系に由来する量子の連続体として無尽蔵の虚空中に識子として記憶され、過去の残響を参照し未来の創造へと発展していきます。高次識力に由来する私たちの意識と力は、動的原理から生じる光と音の霊性にある妙知を遡行することによって、虚空に潜む記録をもとに音量子系のフィールドを顕性化し、規模様々な宇宙的協奏の再現と再演をすることが可能です。万象創造のプロセスは高次意識による光量子と音量子の兼ね合いからなる壮大な陰陽転換の極相であり、内在する識力のリネージ(lineage)を再覚醒することによって外在化する音霊系識神術を技術的に拡充させていくことで、空間と時間の両儀からなる現在という地点に新しい価値を創造し続けることが可能になります。