あらゆる存在の背景には次元の識層に介在する神意とともに運用される霊的資質が浸透しており、繋ぎ合わされた霊性のもと各所各様に交わされる情報とエネルギーによって多次元にわたる大規模なコミュニティが連動しています。
深層に潜む神意に通じる識閾が拡大されるにつれ、各界に象徴される霊的資質を偏在的なものから局在的なものまでが超感覚的に知覚されるようになり、存在と非存在間のコミュニティで疎通される深淵なスケールの流動性を自らの内にオーソライズ可能となります。
神意に包まれた領域としての生命現象に運用される霊的資質は、各界の同期と連鎖によってシームレスな次元転換が行われるための識層をもとに現象へと投影されており、コミュニティに生じる流動性の現れともいえます。一つの現象に関して霊的資質が投影される直前の段階で意識層に透き込まれる悉界の諸力は、桁外れに膨大な数に及ぶ存在系により複合波として牽引役をする大規模なコミュニティの同時介入が見せるグローバル・ダイナミクスと言えます。圧倒的なスケールで生じる微細な諸事象において精細な知覚の陰影を非局在化することにより、様々な模様を織りなす諸力に含まれる神霊界層に位をとることが可能になり、意識層が内的に知覚され主客一致にみる権限の帰一というものを自覚できるようになります。
また、十分に高められた意識性において下位のグループを取り巻く低界層の次元から、上位のグループに値する上界層の次元まで、必要に応じて瞬時にポジションを転化および帰化しつつ各次元のフィールドに透き込まれる神意由来の諸力に準えた霊的資質のひとつとして関わり合うことが可能となります。
規模の多少や数量の大小によってバリエーションが異なる霊的資質がもたらされる識層に同位することで、同種の諸力にちなんだ神意と霊性を自覚し、内的な権限の共有へと帰属させることができます。権限の帰属によって得られることは、全体性に含まれたコミュニティの各所が有する霊的資産価値の参照および識層に介在する神意との疎通であり、超感覚的に得られる識閾の流路を次々と開通していくことで、潜在している多元的界層の様々な後援的で協演的な存在と繋属していくことが可能になります。
あらゆる存在にみる識層へと同位し次第に明らかになってくるコミュニティの機能性を知覚するにつれ、自らの内に同居する識性の進化と物性の霊化が促されるようになります。オーソライズによって可能になる識層への浸透性と帰属性は、自己の識力が有する非局在的な特質を磨き高めることによって、神意の延長としてもたらされる創造性によって新たに有機的に構築された世界を次元に置き換えることができます。
また、同位となる界層に霊性を浸透することで随所に一貫した神意性を帯びながら組織的に諸力を投影することができます。層状化される次元構造において常時疎通性と融通性をもつことで、自ら背景となる意識層に非局在的に佇み観想を得ることや、最小限の方途で最大の諸力を投影可能なコミュニティ規模および負担を術策を引き出すことで増幅効果を期待することができます。
人体というコンパクトな物的資質の内に有機的生命としての恒常性や保存性など全機能的な価値が潜在的に集約されるように、私たちの霊性にも同様の全容となる高度な多元的情報が維持されており、霊的資質の自覚が進むに従って深淵な全体の自由な神性的方途を顕現するようになります。